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AQBインプラントシステム

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 大変ご好評をいただいた、前回の「長期症例が証明!予後に優れたAQBの特長」座談会。 今回はAQBインプラントをより生かす治療とは何か、また他メーカーの1ピース撤退の背景を考察するとともに今後のインプラント治療はどうなるかなどについて個々の先生のお考えをお聞きしています。

  ■ 前回の内容はこちらから
  AQB 誕生の背景
  治験開始、そして申請へ
  逆風の中での船出
  高い生存率を誇るAQB
  AQB の有用性の背景
  AQBを用いた症例拡大
  ■ 今回の内容
  特性をより生かす施術とは
  2ピースも発売開始
  他社の1ピース撤退の背景
  今後のインプラント治療は?

■ 座談会ご出席者

 寳田  博 先生(IAI研究会理事長、東京セントラル歯科院長)
 杵渕 孝雄 先生(IAI研究会理事、杵渕歯科医院院長)
 津山 泰彦 先生(IAI研究会理事、三井記念病院歯科・歯科口腔外科部長)
(司会)
 堤  義親 先生(IAI研究会理事、外務省診療所副院長)

 ■ 特性をより生かす施術とは
口腔外科の基本知識など基礎の確立が大切

 杵渕 AQBユーザーはインプラントのスペシャリストの先生から一般GPまで臨床家の経験の幅が広いというのが実態です。 中には口腔外科の知識が不足していたり、まだ慣れていないと不安を感じている先生もいらっしゃることでしょう。 そのような場合は、ぜひ津山先生の口腔外科講座に出席したりアドバンスコース研修会などを併用しながら手技を高めていただきたいですね。 こうすることで、より安全で確実な施術が可能になるのではないかと思います。 シンプルな手技のAQBですが、押さえなくてはいけないポイントが随所随所にあるのです。

  確かにAQBインプラントはHAの効果や手技をなるべくシンプルにすることで、我々歯科医の負担を少なくするコンセプトのもとで作られました。 しかし“簡単=いい加減”ではない。どんなに優れたものもいい加減に行ったら成功するものもしないでしょう。 ですから簡単であっても、きちんと行うことが重要だといえるでしょう。

 ■ 2ピースも発売開始!
臨床のさらなる領域拡大を可能にした

  AQBは1ピース1回法を特長とするインプラントシステムですが、2002年、適応症例の拡大を図ることを目的に2ピース2回法のAQBインプラントが発売されました。 2回法について先生方のご意見を伺いたいと思います。

 寳田 骨が不足し骨造成が必要な症例では、臨床的に2回法の方がやりやすい症例もあります。 実はAQBは2度、2回法の開発を行っているんですよ。 製品のラインナップを豊富にすることで、あらゆるユーザーに取り扱いがしやすいシステムにしようという企画意図で開発が進みましたが、一度目は環境が整わずに中断し、そして2002年の2度目の挑戦が成功し発売にいたったわけです。 2回法の誕生で適応症例も拡大しましたし、他メーカーの2回法インプラントを使っていた先生などは、慣れた2ピースを1回法で使っているケースもあります。 ただ私個人としては、1ピース1回法がメインで、2ピースはまれに使う程度ですね。

  実は一度目の企画の時、私は2ピースには消極的だったのです。 しかしフルデンチャーの支台としての植立時などでは、2ピースがあってよかったと思っていますが、でもあくまでファーストチョイスは1ピースであるというのが私の考え方です。

 杵渕 私は“シンプルインプラント講座−2ピースシステムと比べた1ピースの優位性”を連載しております通り、バリバリの1ピース派です(笑)。

  1ピースで施術できるものまで2ピースで行う先生も時々見られますが、それはいかがかと思いますね。 ただすべてのインプラントシステムに言えることですが、2ピースの場合、ネジの緩みなどの構造からくる問題が発生する場合があるのが課題で改善に各システムが傾注しています。

 津山 MIの観点から考えても、患者さん身体への侵襲が1回で済めば済ました方がよいですね。 どうしても2ピースでしかできない症例を除き、やはりファーストチョイスは1ピースであるべきだと私も考えます。

 ■ 他社の1ピース撤退の背景
多くの反対論を跳ねのけるAQB の優位性とは

  近年、他メーカーで1ピースインプラントの撤退がありました。

 寳田 N社ですね。 このことにより日本国内において1ピースインプラントはAQBの牙城になったともいえるでしょう。

 杵渕 そもそもあのインプラントは、ノンフラップで植立するので骨が十分ない位置に植立される可能性があるなどの無理がありました。 最初からダメになるのが分かっていたと思いますね。

  N社の1ピースはそもそもデザインが問題だと思います。 京都大学の堤教授らの分析では、インプラント体の応力分布はマージンの皮質骨部分に集中する傾向があるというデータを出しています。 しかしN社の1ピースタイプはセルフタッピングの刃で一番肝心なマージン部の皮質骨に応力が掛かった時に損傷を与えてしまうと思われます。 良好な予後を見込めない製品を販売し続けるということは、N社としてもできなかったのでしょう。

 杵渕 表面のタイユナイトという加工もかなりざらざらしてましたね。 あの状態で口腔内に入れたら、歯肉内縁上皮との親和性も望めない、失敗が続出しても仕方なかった気がします。

 津山 いかなるインプラントでもノンフラップ法では成功率に限界があると思います。 AQBでも、失敗例の多くはノンフラップ法で完全にHAを骨に入れない症例が多いようです。

 ■ 今後のインプラント治療は?
いまや、やっていないでは済まされない

  では最後に、インプラント治療そのものが、歯科治療においてどのようなウエイトを占めていくか、実際の臨床に携わる歯科医としてのご意見を伺いたいと思います。

 杵渕 インプラント治療は特に大臼歯部における咬合の要として今後ますます重要な役割を果たして行くものと考えます。 昭和40〜50年代においては臼歯部から歯を失い、咬合を代替する前歯に負担がかかり結局、口の中が崩壊していく患者さんも多くみられました。

しかし“8020運動”などが定着し、しっかり噛むことが寿命と大きく関係していることが知られるようになってきました。 咬合回復の手段として、パーシャルデンチャーでは本当の咬合支持は得られないし、骨吸収も経年的に少しずつ進んでしまう。 かたやインプラント治療では良好な咬合回復を得て、それが持続している患者さんも徐々に増え、口コミでその良さが広がっています。 欠損補綴にはインプラントが最良であるという認識が広がっていくものと思います。

 寳田 今から十数年前に補綴がご専門の先生にお話を伺ったのですが「インプラントは条件が揃った場合に用い、通常の補綴はデンチャーですね」とおしゃっていました。 しかし、今は違う。インプラントに対する国民の理解も進んでいます。経済的な面がクリアーできたら、インプラントは有効な治療法として、補綴治療の第一選択肢となっていると言えるでしょう。 20年後の将来をみたとき、予防歯科の理念が定着し天然歯の生存率が高まることで、欠損自体が少なくなり、インプラントでの治療は単独植立がメインになっていくという傾向はあると思います。 しかし直近の状況を見れば、団塊世代のいわゆる“2007年効果”による需要や健康志向の高まりで裾野が一気に拡大し、インプラント治療が国民的治療になって行くと感じています。

  AQB発売開始当時は、研修会において、私も含めた講師の先生方皆さんが 「インプラントは十分な事前審査をして、確実な部位に確実に埋入することが重要です」と話されており、インプラント治療は欠損補綴治療のファーストチョイスではなかったと思います。 しかし今は状況が様変わりし、ファーストチョイスにインプラント治療を選択する先生も多くなっています。 寳田先生がおっしゃるように時代とともに盛衰があるわけですが、しかし今は差別化の時代です。 どの時代にも患者さんがいることは変わりなく、ドクターサイドでどのような治療を提供するかが、患者さん獲得の大きなファクターになりえます。 その意味でも、インプラント治療の提供は歯科医にとって有用であると考えるわけですが、いかがでしょうか。

 津山 大学歯学部における学生教育も変わってきています。 学生に質問すると5、6年前までは補綴治療の第一選択肢としての回答は義歯やブリッジでした。 しかしここに来て天然歯を傷つけない治療として、インプラントを選択するという回答に変わってきています。 過去の経過からインプラントは早期に抜去になるものだと悪いイメージをもたれている先生方もいらっしゃるでしょう。しかし、教育の現場が変わってきているのです。 以前から歯科の現場で治療に携わっている先生方が認識を変化させないといけない、インプラント治療ができませんでは済まない時代になっているように思いますね。

 杵渕 MI の考え方も広まってきています。天然歯はできるだけ削らないにこしたことはありません。 その観点からもインプラント治療は有益であるといえるでしょうね。

  先生方におっしゃっていただいた通り、我々歯科医にとってインプラント治療は大きなウエイトを占める治療法になっています。 その中でもAQBは、他のインプラントと比較しても良好な結果が得られる、臨床の現場にいる歯科医にとって有効なインプラントだといえるということが改めて認識されました。 今後さらに臨床の幅を広げるためにも、AQBを提供する側としても、よりユーザー本位に立った製品の提供なども模索していきたいところです。

(END)


Profiles

寳田 博 先生
東京大学大学院生物系研究科博士課程修了、医学博士。 三井記念病院歯科・歯科口腔外科部長を経て現在、東京セントラル歯科院長。 日本口腔外科学会 監事、指導医。日本顎顔面インプラント学会理事。

杵渕 孝雄 先生
東京医科歯科大学歯学部卒業。歯学博士。 三井記念病院歯科・歯科口腔外科科長、東京医科歯科大学非常勤講師(兼務)などを経て、現在、杵渕歯科医院院長。

津山 泰彦 先生
九州大学歯学部卒業。 東京大学医学部口腔外科助手、近畿大学医学部形成外科講師などを経て、現在、三井記念病院歯科・歯科口腔外科部長。 日本口腔外科学会認定医・指導医。

堤 義親 先生
東京医科歯科大学歯学部大学院博士課程修了、歯学博士。 同大学医用器材研究所講師などを経て外務省診療所副所長。東京医科歯科大学大学院疼痛制御学部門講師を兼務。





 
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