Hydrothermal treatment of titanium surface
チタン表面の水熱処理

歯科用インプラントに必要な条件は、
骨が形成されやすくなる
硬組織結合性だけではなく、
歯肉とも接触するため、軟組織との親和性も重要であると考えられています。
AQBインプラントは、
硬組織結合性だけではなく、
インプラント表層のカルシウム、リンの存在が
歯肉との接合状態を良好にする
軟組織親和性も備えており、
短期間で十分な封鎖性が得られます。
インプラント表層のカルシウム、
リンの存在が
歯肉との接合状態を良好にします。
生体内でCaが溶け出し、
組織との癒合性を高めます。

Caが酸化層にあるため、HAコーティングを行う際、基材の純チタンとの癒合も高めます。

●水熱処理
水熱処理によって酸化チタン表面にリン・カルシウム層が形成され、チタン表面と歯肉が早期に密着して結合します(封鎖性)。

治癒期間の短縮、術部への
細菌感染のリスクを低減!

チタン表面のリン、カルシウム層

水熱処理とは

AQBインプラントは水熱処理を施しているので、インプラント表面にはカルシウムやリンが存在しています。 よって、歯肉との封鎖性が良好です。

1. 処理前

一般的にチタン表面はとても薄い酸化被膜(4nm)で覆われています。

2. 水熱処理

AQBインプラントをカルシウムイオン、リン酸イオンが存在する溶液中に浸漬します。 チタンは水熱処理によって酸化が進行し、同時にチタン表面にカルシウムイオン、リン酸イオンが侵入・拡散します。

3. 処理後

水熱処理により酸化チタン層の厚みが増大し、同時に親和性に影響を与えるリンイオンとカルシウムイオンが酸化被膜に取り込まれます。

●酸化チタンの厚みが水熱処理によって、増加します(4nm~8nm)。
●表面に近いほど、カルシウム、リンの存在比率が高くなり、歯肉との親和性が向上します。

実験データ

培養細胞で支台部の封鎖性を検証

AQBインプラントの支台部分は歯肉組織との接着性(封鎖性)が良好で細菌感染リスクを低減します。

AQBインプラントの支台部分は純チタンを鏡面仕上げをした後、水熱処理を施しています。
そこで、鏡面仕上げのみで、水熱処理を行なっていないものをコントロール(対象)として、AQBインプラント支台部分の封鎖性を培養細胞系を用いて、比較検討をしました。

実験方法

実験では10mmのプレート状のチタンを培養液に浸し、そのプレート上に培養細胞(1×105)を均一分散し、静置培養2時間、4時間、6時間後、それぞれのプレート上に接着した細胞を、洗浄後、ニュートラルレッドuptake法により計数をしました。
培養細胞は歯肉線維芽細胞の代替として、ヒト正常皮膚線維芽細胞(NB1RGB細胞,理研ジーンバンク)を用いています。

結果および考察
■図1 接着細胞数の経時的変化
■図2 接着細胞率の変化(対象100%)

播種した細胞は、表面処理群(AQB)では未処理対照群より早く、その増殖、定着が認められました(図1)。
対照を100%とした時の細胞接着比率は、培養時間が短いほど高く、2時間後と4時間後ではそれぞれ、約10倍、約2倍の値が示され、6時間以降は僅差となっています(図2)。
以上の結果から、AQBインプラント支台部素材は線維芽細胞の初期接着性に優れていることが示唆されました。